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☆木刻輪-もっこくりん ◎ひとつひとつ手作りで、木の木目を生かした世界に一つしかない木の指輪の制作に取り組んでいます。 ◎木の持つ木目には二つとして同じ形のものは存在しません。その木目を生かした指輪は世界にたった一つだけの物となるのです。  ◎材料となる木は、"神話の里"で有名な宮崎県高千穂町産のさまざまな木材を使用しております。 ◎パワーストーン【天然石】と木の持つ特有の雰囲気を合わせた、ここにしかないデザインをご用意しています。 ◎金属アレルギーの方にも安心してご使用いただけます。  ◎大自然の素材をアクセサリーとして身に付けてみませんか?
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☆高千穂町産の使用木材図鑑~

◎ 【枇杷】ビワの木について・・・
葉は互生し、葉柄は短い。葉の形は20cm前後の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打つ。縁には波状の鋸歯がある。枝葉は春・夏・秋と年に3度伸長する。花芽は主に春枝の先端に着く。花芽は純正花芽。花期は11~2月、白い地味な花をつける。花弁は5枚。葯には毛が密に生えている。自家受粉が可能で、初夏に卵形をした黄橙色の実をつける。果実は花たくが肥厚した偽果で、全体が薄い産毛に覆われている。長崎県、千葉県、鹿児島県などの温暖な地域での栽培が多いものの若干の耐寒性を持ち、寒冷地でも冬期の最低気温-10℃程度であれば生育・結実可能である。露地成熟は5月~6月。

◎用途・・・

食用
果肉は甘く、生食されるほかに缶詰などに加工されるが、種子が大きく廃棄率が30%以上である。生食する場合の可食率は65~70%でバナナとほぼ同等である。

薬用
「大薬王樹」と呼ばれ、民間療薬として親しまれてもいる。
葉はアミグダリンやクエン酸などを多く含み、乾燥させてビワ茶とされる他、直接患部に貼るなど生薬(枇杷葉(びわよう))として用いられる。葉の上にお灸を乗せる(温圧療法)とアミグダリンの鎮痛作用により神経痛に効果があるとされる。
ただし、アミグダリンは胃腸で分解されると猛毒である青酸を発生する。そのため、葉などアミグダリンが多く含まれる部位を経口摂取する際は、取り扱いを間違えると健康を害し、最悪の場合は命を落とす危険性がある。

木材
乾燥させると非常に硬く、昔から杖の材料として利用されていた。現在でも上記の薬用効果にあやかり、乾燥させて磨いた物を縁起物の『長寿杖』と称して利用されている。また硬くて折れにくい性質を利用して、剣道・剣術の木刀として加工される事も多い。木刀の使用感としては非常に粘りが強く、激しく打ち合わせても折れることがない。ただし現在のところとても高価である。


◎【梅】ウメの木について・・・

バラ科サクラ属の落葉高木。アンズの近縁種であり、容易に交雑する。野梅系(やばいけい)の果実は小形であり、果実を利用する豊後系(ぶんごけい)(肥後系(ひごけい)とも呼ばれる)ではアンズとの交雑により大形化している。ただし、完熟しても果肉に甘味を生じることはない。花芽はモモと異なり、一節につき1個となるため、モモに比べ、開花時の華やかな印象は薄い。毎年2月から4月に5枚の花弁のある1センチメートルから3センチメートルほどの花を葉に先立って咲かせる。花の色は白、またはピンクから赤。葉は互生で先がとがった卵形で、周囲が鋸歯状。果実は2センチメートルから3センチメートルのほぼ球形の核果で、実の片側に浅い溝がある。6月頃に黄色く熟す。七十二候の芒種末候には「梅子黄(梅の実が黄ばんで熟す)」とある。梅には300種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に分類される。梅の実を採るのは主に豊後系である。
「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」
春先に咲く代表的な花である桜と梅のふたつを対比しつつ、栽培上の注意を示したもの。桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要。一方、梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、実の付き方も悪くなる。花芽は年々枝先へと移動する結果、実が付く枝は通常数年で枯れ込んでしまう。実の収穫を目的とするのであれば、定期的に枝の更新を図る必要があるからである。

◎ヒサカキの木について・・・

ツバキ科ヒサカキ属の常緑小高木である。普通は樹高が4~7m程度になる。葉はやや倒卵状楕円形で、丸い鋸歯がある。葉は厚みがある革質で、表面はつやが強い。葉の先端は、ほんの少しくぼみがあることが多い。枝は横向きに出て、葉が左右交互にでて、平面を作る傾向がある。
花期は3~4月、枝の下側に短くぶら下がるように多数咲く。花は白っぽいクリーム色で壺状で、強い芳香を放つ。この芳香は一般的な花の匂いとは大きく異なり、都市ガスやたくあんに似た独特の匂いである。果期は10~12月。
本州、四国、九州、沖縄に分布する。目立たないが非常に数が多く照葉樹林ではどこの森にも生えている。低木層にでるが、直射光にも強く、伐採時などにもよく残る。また、栽培されていることも多い。、「シャシャキ」「シャカキ」「下草」「ビシャコ」「仏さん柴(しば)」などと地方名で呼ばれることもある。

◎用途・・・

墓・仏壇へのお供え(仏さん柴)や玉串(「榊」が手に入らない関東地方以北)などとして、宗教的な利用が多い。これは、一説には本来はサカキを使っていたものの代替であるといわれる。名前も榊でないから非榊であるとか、一回り小さいので姫榊がなまったとかの説がある。
 ヒサカキはしょっちゅう伐採を受ける里山の木の典型的なもので、切られてもすぐに芽を出す強い萌芽力をもっています。そのため、昔は薪炭木として利用され、いまでも庭木や生け垣としてよく使われています。

◎【楡】(ニレ)の木について・・・

北海道~九州の山地に自生し、樹高 35mに達する。 しばしば街路樹、公園樹で見られる。
葉の形は互生し楕円形で重鋸歯がある。花 3~4月頃、葉に先だって前年枝に帯紫淡緑色の小両性花を7~15個束生する。果実 翼果で扁円形ので膜質がある。
木の種類は20~45種類に及ぶ。ニレの木材は木目が絡み合っていて、美しい木目を生み出す。それに伴い強い強度を持つ。その為、加工は困難であり刃物泣かせの木である。この木材は腐食にも強い。


◎用途・・・

強い強度があり、主に車輪、椅子のシートに使われるが器具・楽器・薪炭。縄を枝の繊維で作る事も出来る。
この木材は腐食にも強い。

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☆高千穂町産の使用木材図鑑~

◎欅(ケヤキ)の木について・・・

東アジアの一部と日本に分布。日本では本州、四国、九州に分布し、暖地では丘陵部~山地、寒冷地では平地まで自生する。
ツキ(槻)ともいう。

街路樹や庭木などとしてよく植えられる。高さ20~25mの大木になるため、巨木が国や地方自治体の天然記念物になっていることがある。

葉の鋸歯は曲線的に葉先に向かう特徴的な形であり、鋸歯の先端は尖る。雌雄同株で雌雄異花である。花は4~5月頃、葉が出る前に開花する。

秋の紅葉が美しい樹木でもある。個体によって色が異なり、赤や黄色に紅葉する。

◎欅(ケヤキ)の主な用途

木目が美しく、磨くと著しい光沢を生じる。堅くて摩耗に強いので、家具・建具等の指物に使われる。日本家屋の建築用材としても古くから多用され、神社仏閣などにも用いられた。現在は高価となり、なかなか庶民の住宅には使えなくなっている。

伐採してから、乾燥し枯れるまでの間、右に左にと、大きく反っていくので、何年も寝かせないと使えない。特に大黒柱に大木を使った場合、家を動かすほど反る事があるので、なかなか大工泣かせの材料である。また、中心部の赤身と言われる堅い部分が主に使われ、周囲の白い部分は捨てられるので、よほど太い原木でないと立派な柱は取れない。

近年、ケヤキによく似た、安価な用材が海外から輸入され、素人目には見分けが付かないので注意が必要である。

◎椚(クヌギ)の木について・・・

日本では岩手県・山形県以南の各地に広く分布する。低山地や平地で照葉樹林に混成して生える。また、薪炭目的の伐採によって、この種などの落葉樹が優先する森林が成立する場合があり、往々にして里山と呼ぶのはこのような林であることが多い。また、これを薪炭用材として人為的に植えられた物も多い。

樹高は15-20mになる。 樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目ができる。

葉は互生、長楕円形で周囲には鋭い鋸歯がならぶ。葉は薄いが硬く、表面にはつやがある。落葉樹であり葉は秋に紅葉する。紅葉後に完全な枯葉になっても離層が形成されないため枝からなかなか落ちず、2月くらいまで枝についていることがある。

花は雌雄別の風媒花で4-5月頃に咲く。雄花は黄色い10cmほどの房状に小さな花をつける。雌花は葉の付根に非常に小さい赤っぽい花をつける。雌花は受粉すると実を付け翌年の秋に成熟する。

実は他のブナ科の樹木の実とともにドングリとよばれる。ドングリの中では直径が約2cmと大きく、ほぼ球形で、半分は椀型の殻斗につつまれている。殻斗のまわりにはたくさんの鱗片がつく。この鱗片が細く尖って反り返った棘状になっているのがこの種の特徴でもある。実は渋味が強いため、そのままでは食用にならない。

◎椚(クヌギ)の主な用途

クヌギは成長が早く植林から10年ほどで木材として利用できるようになる。

伐採しても切り株から萌芽更新が発生し、再び数年後には樹勢を回復する。持続的な利用が可能な里山の樹木のひとつで、農村に住む人々に利用されてきた。

里山は下草刈りや枝打ち、定期的な伐採など人の手が入ることによって維持されていたが、近代化とともに農業や生活様式が変化し放置されることも多くなった。

材質は硬く、建築材や器具材、車両、船舶に使われるほか、薪や椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられる。

◎ 樫(カシ)の木について・・・

常緑性であり、葉には表面につやがあり、鋸歯(葉の輪郭のギザギザ)を持つものが多い。アカガシ亜属は日本から台湾・中国南部・ヒマラヤにかけての温帯南部の湿潤地域に分布する。日本では中部地方以南に多いが、一部の種は、分布の北限が太平洋側で宮城県、日本海側で新潟県に達する。一方、コナラ亜属の常緑性のカシは、温暖だがやや乾燥した地域に多く、東~東南アジア以外にも南ヨーロッパやアメリカ大陸にも分布する。

一般には晩春から初夏に花を咲かせる。例外的に、シリブカガシは秋に花をつけるが、厳密にはこの植物は同じブナ科でもマテバシイ属に属し、狭義のカシ類とは言いがたい。小花を密生したをつける。

カシ類の花は同じコナラ属の落葉高木群であるナラ類と共に風媒花であり、雌花と花があるが、いずれも花びらもない、地味なものである。花粉を雄しべの葯から速やかに落として風に乗せるのに適応し、雄花穂は垂下して風に揺れる。同じブナ科で常緑高木になるシイ類やマテバシイ類の花は虫媒花であり、全体が明るい黄色で強い香りを発して甲虫や花蜂類のような昆虫を誘引し、雄花穂も昆虫が止まりやすいようにしっかりと上を向いているといった点で大きな相違がある。 カシ類の果実は、落葉性のナラ類と共にドングリ(団栗)と呼ばれる。どんぐりは開花した年に熟するものと、2年目に熟するものとがある。

コナラ亜属のウバメガシは低木~小高木だが、アカガシ亜属はいずれも大きな木になる。 アカガシ亜属は殻斗(いわゆるドングリの皿)に環状紋が現れるのが大きな特徴である。 アカガシ・シラカシなどの材質は非常に堅く、器具の材料などとして重要である。

◎樫(カシ)の主な用途

漢字で木偏に堅と書くことからも判るように材質は非常に堅い。また粘りがあり強度も高く耐久性に優れている 。その特性から道具類、建築用材などに使われる。ただし、加工がしにくい、乾燥しにくいといった難点がある。 民家の垣根に植樹される主要な樹木の一つでもある。常緑樹であるために防風林としての機能も果たした。また樫の生葉・生木は他の樹木と比較した場合に燃え難いこともあり、隣家火災の際には延焼を防止する目的も持ち合わせていた。

建築では欄間、敷居に使われる。鉄道の枕木。初期の木製レール。橋。机、テーブル、椅子などの家具。ハンマー、スコップ、鍬、杵などの道具類の柄。山車のかじ取りをする為のテコ。ウイスキーなどの蒸溜酒を熟成させる為の樽。木刀、ヌンチャクなどの武道用具。の他、ステッキ棺桶など。 

◎【小楢】コナラの木について・・・

北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する。日本では雑木林に多く見られる。葉は長楕円型で縁にとがった部分がある。花は4 - 5月、若葉が広がる時に咲き、秋に実(ドングリ)が熟す。樹皮は灰色で、縦に裂け目ができる。

落葉樹だが、秋に葉が枯れた時点では葉柄の付け根に離層が形成されないため葉が落ちず、いつまでも茶色の樹冠をみせる。春に新葉が展開するころに枯れた葉の基部の組織で離層が形成され、落葉が起きる。

◎用途・・・

材は木炭の原料や、シイタケの原木に使われる。多くの菌類と菌根を作るため、コナラ林には多くの菌根性のきのこが出現する。
関東以西ではクヌギと並んで人里の薪炭林に植栽され、重要な燃料源であったが、1960年頃以降、燃料の需要の主力が木材から化石燃料へと変化したことで、薪炭林としての位置づけは失われた。また、かつて東北地方の山村では、コナラのドングリはミズナラのドングリと並んで重要な食料であった[。岩手県などの山村周囲の森林には大量のドングリを実らせるコナラやミズナラの巨木が数多く自生しており食用としての需要をよくまかなっていたが、大正期以降、このコナラやミズナラの森林は、東京近郊への燃料供給基地と位置付けられて伐採を受けた。この変化は山村に現金収入をもたらしたが、往古のコナラやミズナラの巨木が生い茂った森林は失われ、今日の東北地方の山林では、かつての山村人口を養ったほどのドングリの生産力は見込めない。

◎【槐】エンジュの木について・・・(えんじ)

マメ科イヌエンジュ属の落葉広葉樹。やや散孔性の環孔材。
北海道から四国、九州までに自生。また、千島、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
蓄積量は極めて少ない。樹皮は淡黒褐色で割れ目がある。辺心材の差はきわめて明瞭で、
辺材は狭く黄白色、心材は暗褐色を呈し、老樹になると濃暗褐色になる。
年輪は明瞭で美しく、所々の木肌が黒光りをしている事が特徴。

材はやや重硬で、強くねばりがある。
心材は腐れや割れが入りにくい。加工はやや困難であるが、表面仕上げは良好。
磨けば光沢が出る。
気乾比重 : 0.63

◎用途・・・
彫刻や細工物のほか、昔から床柱や床カマチなどの建築装飾材として珍重されてきた。
また、強くねばりのある特質は曲木に適し、手斧の柄の他にも農具や車両の部品などに幅広く活用され、家具、器具材、薪炭などの用途もある。


日本では、この樹に「延寿」という漢字があてられ、病魔を払い、寿命を延ばす木として古くから親しまれている。なお、木材界では通常“エンジュ”で通っているが、本当のエンジュは中国原産の別属のものである。

◎【山桜】ヤマザクラの木について・・・

バラ科サクラ属の落葉高木。日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれている。サクラの仲間では寿命が長く大木になる。ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。多くの場合葉芽と花が同時に展開する(開く)ので、これがソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。日本列島、朝鮮半島に分布。開花時期は3~4月頃。

ヤマザクラは同一地域の個体群内でも個体変異が多く、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。

同じ場所に育つ個体でも一週間程度の開花時期のずれがあるため、同じサクラでもソメイヨシノと異なり、短期間の開花時期に集中して花見をする必要はなく、じっくりと観察できる。ソメイヨシノの植栽の普及する前の花見文化はむしろ、このように長期間にわたって散発的に行われるものであった。

新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、赤紫色、褐色、黄緑色、緑色などがあり、裏面が白色を帯びる。 花弁は5枚で、色は一般的に白色、淡紅色だが、淡紅紫色や先端の色が濃いものなど変化も見られる。樹皮は暗褐色または暗灰色。

家具の材料としても人気が高い。
 

◎【栗】クリの木について・・・

ほとんどの種は樹高20 - 40mにもなるが、 チンカピン類は小型で灌木状になる。葉は単葉で卵型または倒卵形、葉の長さは10 - 30cm、幅は4 - 10cm。葉の縁には間隔の広い、鋭く尖った鋸歯があり、鋸歯と鋸歯の間は浅く凹んでいる。花は白っぽい尾状花序を成し、男性の精液の臭いとも評される重たく不快な臭いがある。果実は直径5 - 11cmでいがに覆われ、1個から7個の種子が入っている。花崗岩質や結晶片岩質の酸性土壌を好み、石灰岩質などのアルカリ性土壌には生えない。

クリの実のことを「マロン」と呼ぶ場合があるが、本来はトチノキ科のマロニエの実のことである。かつてマロニエの実を使ってマロングラッセを作っていたが、後にクリの実で代用するようになった結果、マロンにクリの意が生じたといわれる。

蜜源植物でもあり、独特の味があり好みが分かれるがミネラル分の多い蜂蜜が採れる。

◎用途・・・

栗の樹は硬く耐久性が高く、木材としては高級品の部類に入る。耐久性の高さから風雨にさらされる鉄道の枕木、同時に薄く引き剥がしやすい特性を生かし、屋根葺き用の薄板に使われた。また、かつては銃床の材料として広く用いられた。
 漢字が「西」と「木」の組み合わせであることから西方浄土になぞらえて位牌などの仏具に使用されることも多い。


 ◎【柿】カキの木について・・・

カキノキ科の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。雌雄同株であり、5月ごろに白黄色の地味な花をつける。果実は柿(かき)と呼ばれ、秋に橙色に熟す。幹は家具材として用いられ、実は食用となる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。未熟の果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は、寒冷地)で果樹として栽培されている。

◎用途・・・

木質は堅く、家具などに利用される。加工がやや難しく割れやすいため、建築材としては装飾用以外には使われない。
また、かつてのゴルフクラブ(ウッド)のヘッドには柿材(特にアメリカガキ)※黒柿を使った物が多くパーシモンの名で呼ばれていたが現在では金属製のウッドが普及したためにあまり使われなくなった。

 

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☆高千穂産の使用木材図鑑~

◎欅(ケヤキ)の木について・・・

東アジアの一部と日本に分布。日本では本州、四国、九州に分布し、暖地では丘陵部~山地、寒冷地では平地まで自生する。
ツキ(槻)ともいう。

街路樹や庭木などとしてよく植えられる。高さ20~25mの大木になるため、巨木が国や地方自治体の天然記念物になっていることがある。

葉の鋸歯は曲線的に葉先に向かう特徴的な形であり、鋸歯の先端は尖る。雌雄同株で雌雄異花である。花は4~5月頃、葉が出る前に開花する。

秋の紅葉が美しい樹木でもある。個体によって色が異なり、赤や黄色に紅葉する。

◎欅(ケヤキ)の主な用途

木目が美しく、磨くと著しい光沢を生じる。堅くて摩耗に強いので、家具・建具等の指物に使われる。日本家屋の建築用材としても古くから多用され、神社仏閣などにも用いられた。現在は高価となり、なかなか庶民の住宅には使えなくなっている。

伐採してから、乾燥し枯れるまでの間、右に左にと、大きく反っていくので、何年も寝かせないと使えない。特に大黒柱に大木を使った場合、家を動かすほど反る事があるので、なかなか大工泣かせの材料である。また、中心部の赤身と言われる堅い部分が主に使われ、周囲の白い部分は捨てられるので、よほど太い原木でないと立派な柱は取れない。

近年、ケヤキによく似た、安価な用材が海外から輸入され、素人目には見分けが付かないので注意が必要である。

◎椚(クヌギ)の木について・・・

日本では岩手県・山形県以南の各地に広く分布する。低山地や平地で照葉樹林に混成して生える。また、薪炭目的の伐採によって、この種などの落葉樹が優先する森林が成立する場合があり、往々にして里山と呼ぶのはこのような林であることが多い。また、これを薪炭用材として人為的に植えられた物も多い。

樹高は15-20mになる。 樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目ができる。

葉は互生、長楕円形で周囲には鋭い鋸歯がならぶ。葉は薄いが硬く、表面にはつやがある。落葉樹であり葉は秋に紅葉する。紅葉後に完全な枯葉になっても離層が形成されないため枝からなかなか落ちず、2月くらいまで枝についていることがある。

花は雌雄別の風媒花で4-5月頃に咲く。雄花は黄色い10cmほどの房状に小さな花をつける。雌花は葉の付根に非常に小さい赤っぽい花をつける。雌花は受粉すると実を付け翌年の秋に成熟する。

実は他のブナ科の樹木の実とともにドングリとよばれる。ドングリの中では直径が約2cmと大きく、ほぼ球形で、半分は椀型の殻斗につつまれている。殻斗のまわりにはたくさんの鱗片がつく。この鱗片が細く尖って反り返った棘状になっているのがこの種の特徴でもある。実は渋味が強いため、そのままでは食用にならない。

◎椚(クヌギ)の主な用途

クヌギは成長が早く植林から10年ほどで木材として利用できるようになる。

伐採しても切り株から萌芽更新が発生し、再び数年後には樹勢を回復する。持続的な利用が可能な里山の樹木のひとつで、農村に住む人々に利用されてきた。

里山は下草刈りや枝打ち、定期的な伐採など人の手が入ることによって維持されていたが、近代化とともに農業や生活様式が変化し放置されることも多くなった。

材質は硬く、建築材や器具材、車両、船舶に使われるほか、薪や椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられる。

◎ 樫(カシ)の木について・・・

常緑性であり、葉には表面につやがあり、鋸歯(葉の輪郭のギザギザ)を持つものが多い。アカガシ亜属は日本から台湾・中国南部・ヒマラヤにかけての温帯南部の湿潤地域に分布する。日本では中部地方以南に多いが、一部の種は、分布の北限が太平洋側で宮城県、日本海側で新潟県に達する。一方、コナラ亜属の常緑性のカシは、温暖だがやや乾燥した地域に多く、東~東南アジア以外にも南ヨーロッパやアメリカ大陸にも分布する。

一般には晩春から初夏に花を咲かせる。例外的に、シリブカガシは秋に花をつけるが、厳密にはこの植物は同じブナ科でもマテバシイ属に属し、狭義のカシ類とは言いがたい。小花を密生したをつける。

カシ類の花は同じコナラ属の落葉高木群であるナラ類と共に風媒花であり、雌花と花があるが、いずれも花びらもない、地味なものである。花粉を雄しべの葯から速やかに落として風に乗せるのに適応し、雄花穂は垂下して風に揺れる。同じブナ科で常緑高木になるシイ類やマテバシイ類の花は虫媒花であり、全体が明るい黄色で強い香りを発して甲虫や花蜂類のような昆虫を誘引し、雄花穂も昆虫が止まりやすいようにしっかりと上を向いているといった点で大きな相違がある。 カシ類の果実は、落葉性のナラ類と共にドングリ(団栗)と呼ばれる。どんぐりは開花した年に熟するものと、2年目に熟するものとがある。

コナラ亜属のウバメガシは低木~小高木だが、アカガシ亜属はいずれも大きな木になる。 アカガシ亜属は殻斗(いわゆるドングリの皿)に環状紋が現れるのが大きな特徴である。 アカガシ・シラカシなどの材質は非常に堅く、器具の材料などとして重要である。

◎樫(カシ)の主な用途

漢字で木偏に堅と書くことからも判るように材質は非常に堅い。また粘りがあり強度も高く耐久性に優れている 。その特性から道具類、建築用材などに使われる。ただし、加工がしにくい、乾燥しにくいといった難点がある。 民家の垣根に植樹される主要な樹木の一つでもある。常緑樹であるために防風林としての機能も果たした。また樫の生葉・生木は他の樹木と比較した場合に燃え難いこともあり、隣家火災の際には延焼を防止する目的も持ち合わせていた。

建築では欄間、敷居に使われる。鉄道の枕木。初期の木製レール。橋。机、テーブル、椅子などの家具。ハンマー、スコップ、鍬、杵などの道具類の柄。山車のかじ取りをする為のテコ。ウイスキーなどの蒸溜酒を熟成させる為の樽。木刀、ヌンチャクなどの武道用具。の他、ステッキ棺桶など。 

◎【小楢】コナラの木について・・・

北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する。日本では雑木林に多く見られる。葉は長楕円型で縁にとがった部分がある。花は4 - 5月、若葉が広がる時に咲き、秋に実(ドングリ)が熟す。樹皮は灰色で、縦に裂け目ができる。

落葉樹だが、秋に葉が枯れた時点では葉柄の付け根に離層が形成されないため葉が落ちず、いつまでも茶色の樹冠をみせる。春に新葉が展開するころに枯れた葉の基部の組織で離層が形成され、落葉が起きる。

◎用途・・・

材は木炭の原料や、シイタケの原木に使われる。多くの菌類と菌根を作るため、コナラ林には多くの菌根性のきのこが出現する。
関東以西ではクヌギと並んで人里の薪炭林に植栽され、重要な燃料源であったが、1960年頃以降、燃料の需要の主力が木材から化石燃料へと変化したことで、薪炭林としての位置づけは失われた。また、かつて東北地方の山村では、コナラのドングリはミズナラのドングリと並んで重要な食料であった[。岩手県などの山村周囲の森林には大量のドングリを実らせるコナラやミズナラの巨木が数多く自生しており食用としての需要をよくまかなっていたが、大正期以降、このコナラやミズナラの森林は、東京近郊への燃料供給基地と位置付けられて伐採を受けた。この変化は山村に現金収入をもたらしたが、往古のコナラやミズナラの巨木が生い茂った森林は失われ、今日の東北地方の山林では、かつての山村人口を養ったほどのドングリの生産力は見込めない。

◎【槐】エンジュの木について・・・(えんじ)

マメ科イヌエンジュ属の落葉広葉樹。やや散孔性の環孔材。
北海道から四国、九州までに自生。また、千島、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
蓄積量は極めて少ない。樹皮は淡黒褐色で割れ目がある。辺心材の差はきわめて明瞭で、
辺材は狭く黄白色、心材は暗褐色を呈し、老樹になると濃暗褐色になる。
年輪は明瞭で美しく、所々の木肌が黒光りをしている事が特徴。

材はやや重硬で、強くねばりがある。
心材は腐れや割れが入りにくい。加工はやや困難であるが、表面仕上げは良好。
磨けば光沢が出る。
気乾比重 : 0.63

◎用途・・・
彫刻や細工物のほか、昔から床柱や床カマチなどの建築装飾材として珍重されてきた。
また、強くねばりのある特質は曲木に適し、手斧の柄の他にも農具や車両の部品などに幅広く活用され、家具、器具材、薪炭などの用途もある。


日本では、この樹に「延寿」という漢字があてられ、病魔を払い、寿命を延ばす木として古くから親しまれている。なお、木材界では通常“エンジュ”で通っているが、本当のエンジュは中国原産の別属のものである。

◎【山桜】ヤマザクラの木について・・・

バラ科サクラ属の落葉高木。日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれている。サクラの仲間では寿命が長く大木になる。ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。多くの場合葉芽と花が同時に展開する(開く)ので、これがソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。日本列島、朝鮮半島に分布。開花時期は3~4月頃。

ヤマザクラは同一地域の個体群内でも個体変異が多く、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。

同じ場所に育つ個体でも一週間程度の開花時期のずれがあるため、同じサクラでもソメイヨシノと異なり、短期間の開花時期に集中して花見をする必要はなく、じっくりと観察できる。ソメイヨシノの植栽の普及する前の花見文化はむしろ、このように長期間にわたって散発的に行われるものであった。

新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、赤紫色、褐色、黄緑色、緑色などがあり、裏面が白色を帯びる。 花弁は5枚で、色は一般的に白色、淡紅色だが、淡紅紫色や先端の色が濃いものなど変化も見られる。樹皮は暗褐色または暗灰色。

家具の材料としても人気が高い。
 

◎【栗】クリの木について・・・

ほとんどの種は樹高20 - 40mにもなるが、 チンカピン類は小型で灌木状になる。葉は単葉で卵型または倒卵形、葉の長さは10 - 30cm、幅は4 - 10cm。葉の縁には間隔の広い、鋭く尖った鋸歯があり、鋸歯と鋸歯の間は浅く凹んでいる。花は白っぽい尾状花序を成し、男性の精液の臭いとも評される重たく不快な臭いがある。果実は直径5 - 11cmでいがに覆われ、1個から7個の種子が入っている。花崗岩質や結晶片岩質の酸性土壌を好み、石灰岩質などのアルカリ性土壌には生えない。

クリの実のことを「マロン」と呼ぶ場合があるが、本来はトチノキ科のマロニエの実のことである。かつてマロニエの実を使ってマロングラッセを作っていたが、後にクリの実で代用するようになった結果、マロンにクリの意が生じたといわれる。

蜜源植物でもあり、独特の味があり好みが分かれるがミネラル分の多い蜂蜜が採れる。

◎用途・・・

栗の樹は硬く耐久性が高く、木材としては高級品の部類に入る。耐久性の高さから風雨にさらされる鉄道の枕木、同時に薄く引き剥がしやすい特性を生かし、屋根葺き用の薄板に使われた。また、かつては銃床の材料として広く用いられた。
 漢字が「西」と「木」の組み合わせであることから西方浄土になぞらえて位牌などの仏具に使用されることも多い。


 ◎【柿】カキの木について・・・

カキノキ科の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。雌雄同株であり、5月ごろに白黄色の地味な花をつける。果実は柿(かき)と呼ばれ、秋に橙色に熟す。幹は家具材として用いられ、実は食用となる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。未熟の果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は、寒冷地)で果樹として栽培されている。

◎用途・・・

木質は堅く、家具などに利用される。加工がやや難しく割れやすいため、建築材としては装飾用以外には使われない。
また、かつてのゴルフクラブ(ウッド)のヘッドには柿材(特にアメリカガキ)※黒柿を使った物が多くパーシモンの名で呼ばれていたが現在では金属製のウッドが普及したためにあまり使われなくなった。

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☆高千穂町産の使用木材図鑑~

◎ 【枇杷】ビワの木について・・・

葉は互生し、葉柄は短い。葉の形は20cm前後の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打つ。縁には波状の鋸歯がある。枝葉は春・夏・秋と年に3度伸長する。花芽は主に春枝の先端に着く。花芽は純正花芽。花期は11~2月、白い地味な花をつける。花弁は5枚。葯には毛が密に生えている。自家受粉が可能で、初夏に卵形をした黄橙色の実をつける。果実は花たくが肥厚した偽果で、全体が薄い産毛に覆われている。長崎県、千葉県、鹿児島県などの温暖な地域での栽培が多いものの若干の耐寒性を持ち、寒冷地でも冬期の最低気温-10℃程度であれば生育・結実可能である。露地成熟は5月~6月。

◎用途・・・
食用
果肉は甘く、生食されるほかに缶詰などに加工されるが、種子が大きく廃棄率が30%以上である。生食する場合の可食率は65~70%でバナナとほぼ同等である。

薬用
「大薬王樹」と呼ばれ、民間療薬として親しまれてもいる。
葉はアミグダリンやクエン酸などを多く含み、乾燥させてビワ茶とされる他、直接患部に貼るなど生薬(枇杷葉(びわよう))として用いられる。葉の上にお灸を乗せる(温圧療法)とアミグダリンの鎮痛作用により神経痛に効果があるとされる。
ただし、アミグダリンは胃腸で分解されると猛毒である青酸を発生する。そのため、葉などアミグダリンが多く含まれる部位を経口摂取する際は、取り扱いを間違えると健康を害し、最悪の場合は命を落とす危険性がある。

木材
乾燥させると非常に硬く、昔から杖の材料として利用されていた。現在でも上記の薬用効果にあやかり、乾燥させて磨いた物を縁起物の『長寿杖』と称して利用されている。また硬くて折れにくい性質を利用して、剣道・剣術の木刀として加工される事も多い。木刀の使用感としては非常に粘りが強く、激しく打ち合わせても折れることがない。ただし現在のところとても高価である。

◎【梅】ウメの木について・・・

バラ科サクラ属の落葉高木。アンズの近縁種であり、容易に交雑する。野梅系(やばいけい)の果実は小形であり、果実を利用する豊後系(ぶんごけい)(肥後系(ひごけい)とも呼ばれる)ではアンズとの交雑により大形化している。ただし、完熟しても果肉に甘味を生じることはない。花芽はモモと異なり、一節につき1個となるため、モモに比べ、開花時の華やかな印象は薄い。毎年2月から4月に5枚の花弁のある1センチメートルから3センチメートルほどの花を葉に先立って咲かせる。花の色は白、またはピンクから赤。葉は互生で先がとがった卵形で、周囲が鋸歯状。果実は2センチメートルから3センチメートルのほぼ球形の核果で、実の片側に浅い溝がある。6月頃に黄色く熟す。七十二候の芒種末候には「梅子黄(梅の実が黄ばんで熟す)」とある。梅には300種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に分類される。梅の実を採るのは主に豊後系である。
「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」
春先に咲く代表的な花である桜と梅のふたつを対比しつつ、栽培上の注意を示したもの。桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要。一方、梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、実の付き方も悪くなる。花芽は年々枝先へと移動する結果、実が付く枝は通常数年で枯れ込んでしまう。実の収穫を目的とするのであれば、定期的に枝の更新を図る必要があるからである。

◎用途・・・

花を観賞するほか、果実を梅干し、梅酒、梅酢やジャムなどにして食用とする。また甘露梅やのし梅などの菓子や、梅肉煮などの料理にも用いられる。
漢方薬では燻蒸(くんじょう)して真っ黒になった実を烏梅(うばい)といい、健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用があるといわれる。
木材は、成長が遅く大木にならない事から、ほとんど、使用されていない。

◎ヒサカキの木について・・・

ツバキ科ヒサカキ属の常緑小高木である。普通は樹高が4~7m程度になる。葉はやや倒卵状楕円形で、丸い鋸歯がある。葉は厚みがある革質で、表面はつやが強い。葉の先端は、ほんの少しくぼみがあることが多い。枝は横向きに出て、葉が左右交互にでて、平面を作る傾向がある。
花期は3~4月、枝の下側に短くぶら下がるように多数咲く。花は白っぽいクリーム色で壺状で、強い芳香を放つ。この芳香は一般的な花の匂いとは大きく異なり、都市ガスやたくあんに似た独特の匂いである。果期は10~12月。
本州、四国、九州、沖縄に分布する。目立たないが非常に数が多く照葉樹林ではどこの森にも生えている。低木層にでるが、直射光にも強く、伐採時などにもよく残る。また、栽培されていることも多い。、「シャシャキ」「シャカキ」「下草」「ビシャコ」「仏さん柴(しば)」などと地方名で呼ばれることもある。

◎用途・・・

墓・仏壇へのお供え(仏さん柴)や玉串(「榊」が手に入らない関東地方以北)などとして、宗教的な利用が多い。これは、一説には本来はサカキを使っていたものの代替であるといわれる。名前も榊でないから非榊であるとか、一回り小さいので姫榊がなまったとかの説がある。
ヒサカキはしょっちゅう伐採を受ける里山の木の典型的なもので、切られてもすぐに芽を出す強い萌芽力をもっています。そのため、昔は薪炭木として利用され、いまでも庭木や生け垣としてよく使われています。

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